血液学的検査

試験までの備忘録

1.赤血球数算定

1.赤血球数

 

1)希釈液

 ガワーズ液(氷酢酸・無水酢酸ナトリウム)

 または生理食塩水

 

2)希釈倍数

 200倍

 

3)使用計算板

 ビルケル・チュルク計算板

 改良型ノイバイエル計算板

(最近はディスポの計算板が主流になりつつあります)

 

4)カウント方法

 計算板中央大区画内の中区画のうち、

 5区画の細胞数を算定し合計する

 

5)計算式

 中区画=縦0.2mm×横0.2mm×深さ0.1mm=体積0.004mm3

 中区画×5区画=0.004×5=体積0.02mm3

 1μL=1mm3なので0.02mm3を50倍すると1mm3となり、1μL中の細胞数が求められる

 さらに希釈液で200倍に希釈してる血液なので200倍すると元の濃度の細胞数が求められる

 したがって赤血球数算定の計算式は

(算定した赤血球数)×50(体積補正)×200(希釈補正)=RBC/μL

 

6)注意点

 気泡が計算板内に入った場合には最初からやり直す

 スムーズに血液が計算板内へ入らない場合には計算板・カバーガラスなどが脂で汚れているのでアルコールで清拭する

(当然ながらディスポでは起こりません)